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DECKCHOP活動日誌

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2007-10.03 Wedきつねのお客様。[未分類]

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昨夜ほっとレモンが無性に飲みたくなり、小雨にも関わらず出かける。
が、そんなにおいしくなかった。

DECKCHOP山です。

本日お昼の合間を縫ってK監督と会う。
今日は仕事とか抜きで本当に雑談をして過ごしたのだが、やっぱり面白い。シャマランの話になり、『サイン』の話題で盛り上がる。
僕の周りでけっこうこの『サイン』を酷評する人が多いのだけれど、僕はこの作品は大好きである。
「宇宙人がちゃちくてどっちらけになる」
という意見をよく聞くのだけど、いやいや、ちゃうちゃう。わざとです。あれは。シャマランさんは笑わせようと思ってるんです。ギューン!!っとB級へと引き寄せる狙いなんですよあれはきっと。
だって、じゃないと、なんで襲ってくる宇宙人が一匹やねんと。あれが何人もおって、普通にアクションになったら、あれ?となるけど、一匹なんです。しかもそれが逃げ遅れた宇宙人。すごく弱いんです。
そして最後子供を捕まえて、何するんか思ったら手首からほっそいほっそい管がぴゅー伸びてきて、粉みたいなんをフヮー吹きかけよるんです。いや、お前爪とかごっつい鋭いやん。なんやねんその粉。管。
で、オチは結局子供が喘息でその瞬間無呼吸だったから粉を吸い込まず無事だった。
すごいですよ。壮大なオチですよ。
で、なかなかこの面白さをわかってくれなくてうーむうーむと思っていたら、K監督も同じことを言っていて、すごい盛り上がりを見せたのである。楽しかったです。

その後、ちょっと仕事をしたあと、夜は吉岡Pのところへ新しい企画の話をもらいにいく。そこで新人監督さんなどにも紹介いただいた。うむうむ。つながっているぞ。

そして、家に着いたところ、現在千葉で小学生をやっている友人から電話がかかってき、しばし談話をしたのだけど、まぁーその話が面白かった!!

その子がつい最近、国語の授業で「きつねのお客様」という話をやったそうな。
その話の概要はおよそこんな感じである。

あるところに腹ペコのキツネがいて、ある日ひよこが歩いているのを見つける。
キツネはひよこを食べてやろうと近づくが、ひよこがガリガリに痩せているのに気づく。
キツネは、よし、家に連れ帰ってご馳走してやろう。そして太ったところを食べてやろうと企み、家に連れ帰ってひよこにご馳走する。
そしたらひよこが「なんて優しいキツネさんなの」と感謝の言葉を口にするんです。優しい、なんていわれたことないキツネはちょっと嬉しくなってしまう。
しばらくたって、ひよこが散歩に行きたいと言い出す。逃げられてはかなわんと思ってキツネは監視をかねてついていく。と、そこでアヒルに出会う。ひよこはアヒルもおなかがすいているということで、キツネの家に一緒に行こうと言いだす。優しいキツネさんやからきっとご馳走してくれる、と。アヒルは最初、キツネなんかの家にいったら食べられてしまうぞと警戒するが、あんまりひよこがキツネは優しいからと説得され、ついていくことにする。
と、「優しい」といわれたキツネは、仕方なくアヒルにもご馳走をする。するとアヒルにまで「優しい」といわれ、ますますテンションがあがってしまう。
そのうち、キツネ優しい説が流れ、兎や、その他の動物がキツネの家に集まってくる。優しいと慕われ、いい気持ちのキツネは皆にご馳走を振舞う生活を続ける。
皆「キツネさんはものすごい優しい」とまるで神様のように崇めていた。
と、丘の上からいろんな動物がキツネの家へと入っていくのを見ていたオオカミが、兎やひよこやアヒルを食べてやろうとキツネの家に来た。
ひよこさんたちピンチ。

『ひよこや兎やアヒルがいるぞ。食べてやろう』

『いや、キツネもいるぞ!!』

途端家からキツネが飛び出し、オオカミに襲い掛かった。格闘の末、何とかオオカミを追い払ったものの、キツネはその夜、傷ついて死んでしまう。キツネは恥かしそうに笑って死んだ…。


こんな話なのです。で、ポイントは、上の二つの『』の台詞。
果たして誰が言ったのか。
一回目の『ひよこや兎や…』はオオカミ、と考えるのが妥当でしょう。
では二回目の『いや、キツネもいるぞ!!』は?
『』が分かれてるってことは、オオカミじゃないのか!?じゃあ誰だ!

これを子供たちに議論させたというのですね。いや、面白い授業です。キツネが言ったという意見も多かったが、中には、ひよこ?って意見もあったそうな。でもそれやったらひよこ裏切り者じゃん!ってなって、じゃあやっぱりキツネかなぁという結論になったのだという。
僕は、多分これ、兎あたりやと思うんです。ひよことか、アヒルはちょっとキツネの恩恵ごっつ受けてるから、信じてると思うんですけど、まだそこまで信用しきってない兎あたりが、うわー!なって言うてまいよったんやろなぁと思いますねぇ。

いや、なかなか面白い授業をしてるなと感心していたのですが、さらに感心、いや、感動したことがありました。

その教科書にはキツネがオオカミに飛び掛っている挿絵があって、キツネのところにフキダシがあったらしいんです。で、その友人は子供たちに、じゃあそこにキツネさんの気持ちを言葉にして入れてみましょうと言ったそうな。

大半はそりゃ、「うぉー!」とか「あっちへ行けー!」とか、まぁそんなんです。
で、僕やったら「ぶち殺してやるー!!」って書くやろなぁと思っていたんですね。でもね、そんなもんただの小手先の笑いというか、発想でしかなかったです。ひよこさんたちが、「えぇ!?優しいはずのキツネさんがそんな汚い口を!?」と驚いているさまを想像して笑っていた僕は、アホでしたね。
友人曰く、一人の生徒がそのキツネのフキダシにこう書いたそうな。

『ごめんね』

ね、これすごいですよ。オオカミに立ち向かうキツネの絵です。それにその子供は『ごめんね』と入れよったんです。
で、理由を聞くと、いろいろ意味が含まれてると。
まずは「皆を食べようと思っててごめんね」、それから「皆を守れなくてごめんね」という意味が込められているそうです。

僕、感動してしまいました。
誰がガァっとオオカミに襲い掛かろうとしているキツネのフキダシに『ごめんね』と入れるだろうか。
そしてその意味が、「食べようとしてごめん」と「守れなくてごめん」の二つの極端な意味が込められてると、そんな考えを持てる人がどれだけいるだろう。
僕の知り合いの作家さんたち全員にこれやらしても、こう書ける人はいないだろう。
ごめんねと思いながらオオカミに襲い掛かっていったキツネの心境。めちゃめちゃ哀しいです。ラオウの精神ですね。「きかぬのだぁ」ですよ。
小学2年生なんです。
もうなんだろうか、子供の頭の柔らかさというか、繊細さというか、感動しました。完全に負けてます、僕ら。

負けず嫌いの僕としてはものすごい悔しいですよ。
こんな発想悔しいけど僕、ないですもん。でも、手に入れたいですねー。
よし、コント台本頑張ろう。

この感動伝わるかなぁ。ほんとに感動しましたとさ。
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